わさぴlこついては、鎌倉時代に編纂された説話集「古今著聞集」の第20巻に、次のような記載がみられます。後堀川院御位の時(1221〜1232)、所下人末重、丹波国桑原(現兵庫県多紀郡)の御屋へ、供御供進のためにくだりけるとき、くだんの御屋に山あり、その山にわさび多く生ひたるよしをさきて、とりにまかりけり。また、「日蓮上人御遺文集第三巻」には、駿河国富士郡上野村(現富士宮市)を所領していた南條時光に、上人が健治2年(1276年)3月18日付けで出した書状に、南條氏が上人五十五歳の聖寿をお祝いして、河海苔、八頚芋とともに富士川支流の精進川(現富士宮市上野)でとれた天然ワサビを贈物として差し上げたことに対するお礼の内容が書かれています。これらのことからも、鎌倉時代にはすでに食用に供されていたものと思われます。奥多摩のわさびの栽培は、およそ200年前の徳川幕府時代からといわれ、幕府献上、宮家御用が行われていたという文献があります。 わさび漬の起源は、宝暦年間(1715〜1863年)に、駿河の商人、田尻屋利兵衛が考案したといわれていています。
当社は、徳川幕府時代からのわさび栽培の歴史を受け継ぎ大正時代からわさび漬を製造しております。 |
わさび漬の健康効果 |
平成12年1月19日の日本テレビ系列「おもいッきりテレビ」で、わさび漬を一日20グラム食べることで、ガン予防のほかにも、脳卒中や動脈硬化を防ぐ効果が期待されると放送されました。 わさびの根だけでなく、葉や茎にも抗酸化性成分があるとともに洒粕に含まれる酵素が栄養成分の吸収を促進することから、「わさび漬は健康効果抜群の食べ物」と証明された。とのことでした。
また、わさびに含まれる辛味成分(イソチオシアネート)が身体の代謝機能を向上させ免疫活性化につながり、ドロドロの血液をサラサラにし、血中総コレステロールを減少させ、血栓予防にも役立つと実証された。とも。
一日20グラムを継続して食べるための提案として、わさび漬をマヨネーズに和えてサラダに使ったり、タルタルソースがわりにする、また、他の素材に塗って加熱するなど、調味料としての使い方や料理のメニューも紹介されました。
いろいろ 美味しい食べ方があったら教えてくださいね。 |
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わさび漬とマスタード |
わさび漬は、香辛科そのものの漬物といえるものです。わさび漬の辛味は、わさびに含まれる芥子油配糖体のシニグリンが、ミロシナーゼの酵素によって分解して、アリル芥子油とブドウ糖になり、アリル芥子油が辛味を呈するためである。また、腐敗菌や病原菌に対して極めて強い殺菌力を持っています。わさぴをさしみの薬味にしたのも、生活の知恵の中から、さしみの食中毒の予防策としての殺菌力や、毒消しの働きをする、わさびの効能を知っていたからでありましょう。わさびの効能については、食欲増進、ビタミンB1の合成増強、寄生虫の予防、消化促進などの各面が挙げられています。 わさび漬のあの鼻をつく刺激は、食べますとまず唾液線を刺激して、唾液の分泌を高めます。また胃腸でも同様に胃腸壁を刺激して消化液の分泌を促進し、またその蠕動運動を亢進して消化を助ける働きをするのです。 またわさぴに含まれる硫黄化合物は、腸内で直接ビタミンB1を合成生成することも知られています。わさび漬の殺菌力は、ブドウ球菌、チフス菌、コレラ菌などに対して強い殺菌力のあることが、多くの研究で証明されていますが、わさび漬はこれら多くの伝染病の予防になるのです。またわさびは、アニサキスなどの寄生虫に対する、殺菌効果があることが分かり、最近さしみや生魚の寄生虫が問題になっていますが、おろしわさぴやわさび漬などを一緒に食べることによって、これらを殺菌して、寄生虫の害を予防する効果もあるのです。 |
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生わさびの保存について |
生わさびは、使うたびにすりおろすのが一番。
@ 水にぬらした新聞紙などで包み、ラップに包むかポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
A コップに水を7分目ほど入れて、その中に根茎を入れ、冷蔵庫で保存。水は毎日取り換えてください。
適時逆さに入れ変えます。
でも わりと 面倒。そんなわけで、使い切れない時は、冷凍保存もできます。
おろした後、薄く延ばしラップに包み1回でご使用になる程度の大きさに筋を入れ、冷凍庫で保存します。
お召し上がりになる分だけ割って取り出し自然解凍。冷凍⇔解凍の繰り返しは風味を著しく低下させます。
円柱状だと切るのが大変・・ 好き好きですけど・・・ |
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